坂本龍馬の耳

osamuharada2010-01-16

いよいよ始まったNHK大河ドラマ龍馬伝」にかこつけて、出版不況のおりながら、いま本屋さんでは龍馬特需だそうで、どこへいっても龍馬本が山ほど置いてありますね。しかし種類が多すぎるせいか、あんまり買ってる人を見かけないけど、大丈夫なのかな出版業界? 龍馬コーナーがすいているので、つい立ち読みをしてしまう。興味があるのは「龍馬暗殺事件」のところ。残念ながらヤツガレが突きとめた真犯人説は、いまのところどこにも出ていない。コレは前にも書いたことがありました→(id:osamuharada:20070315) 大河ドラマのほうは、このまま福山龍馬の人気が上昇していったら、龍馬を殺さないでっ!コールが日本中で湧き起って、ラストで生き返っちゃうんじゃないだろうか、それが心配です。
本屋でパラパラ眺めていたら、確定されていない龍馬の写真を使っている本が2冊だけありました。これは46人のサムライが写っている集合写真で、そのなかの一人が坂本龍馬とされている。 実はこの集合写真、「日本の写真家 1・上野彦馬と幕末の写真家たち」(岩波書店1997年刊)というマジメな写真集にも、ちゃーんと出ていますよ。ところがその本には明治2年の撮影と書かれているから、もう龍馬は死んじゃってることになる。 ヤツガレが他から入手した、同じ集合写真の複製のほうには46人全員の名前が表記してあって、それには坂本龍馬の名も書いてある。変だなと思い調べあげたのですが、もしこの集合写真46人がその名前のとおりだったら、幕末の歴史は完全にひっくり返っちゃう!のです(理由はここには書けませんが)。 しかしこの龍馬が本人かどうかだけを鑑定するなら、MI6やCIAのスパイたちが昔からやっている方法、耳の形態が他の写真と同じかどうか?を確定すればいいのですよ。指紋と同じようなもんで、耳の複雑な形は一生変わらない。で、上の写真がその集合写真の中の、龍馬とされている男をクローズアップしたもの。さて、いかがでしょうか? 有名なほうの写真の耳と比べてください。 顔は逆さにしてから、対比して見ると骨格などが解かりやすい(キャラクターを描く時の方法)ですよ。 その他のサムライたちの動向もチェックしてみると、謎の集合写真は、慶応元年の1月から3月頃の撮影という結論に達したのでありますが…。 長い冬の夜、ワインなぞ飲みながら、幕末と推理小説好きの方は、是非このミステリー龍馬殺人事件も楽しんでみてください。