平つかの犬張子

osamuharada2009-12-10

今年の夏、超個人的にビックリしたことといえば、ヤツガレにも孫(男の子)ができて、とうとう正真正銘のジイサンになったことでした。  秋に銀座の「平つか」さんの前を通りかかったおり、ウィンドーに犬張子が飾ってあったのを見つけたので、平つかさんのご主人に聞いてみると、犬張子は子供の健康祈願のためのお守りだという。犬は丈夫で良く育つというところからきている。 竹製の「ざる」を犬張子にかぶせたものもあって、竹カンムリに犬で「笑」だから、これはよく笑う子供に育てよという祈願になるそうです。背中に「でんでん太鼓」をしょった犬張子は、でんでん太鼓が両面たたいても音が出ることから、裏表のない子に育って欲しいということらしい。もっとも単なる言い伝えなので、いささかコジツケな感じもしますが、と平つかさんはニコニコしながら教えてくれたのでした。 結局は、デザイン的に見て、一番シンプルな健康祈願のみの犬張子を選びました。 さてコレを孫の寝ている枕元に置いてやると、どう見ても典型的な日本人の顔貌をしている彼には、日本の犬張子がよく似合う。 娘はフランス製の可愛い服など着せたいらしいが、この子には浴衣や半纏、足袋に下駄に鳥打帽子といった丁稚ドンのような子供ファッションのほうが似合うであろうと言ったら、たちまち嫌な顔をされてしまった。いまにこの孫からは、クソジジイ!と言われそうな予感もするが、本人の自由が効かない命名だけは、ぼくの祖父の名前をつけてやりましたよ。ジイサンのさらにジイサンの名前というワケ。古めかしくて良く似合ってるなァと気に入っています。
銀座平つか http://www.ginza-hiratsuka.co.jp/