秋の古今亭菊六落語会

osamuharada2009-10-18

斧・琴・菊六!  古今亭菊六が昨日「NHK新人演芸大賞」で、大賞を授賞したとの嬉しき知らせあり。 東西「二ツ目」クラスの若手77人中でTOPに躍り出ました。スゴいことになってきちゃったよ。 授賞の演題は「豊竹屋」。この大賞は、若手落語家の登龍門としては最重要なコンペティションなのです。菊六いよいよもって芸に磨きがかかることでありましょう。斧琴菊(よきこと聞く)でありました。 さてお待たせいたしました、今秋のパレットクラブ寄席「第十回・古今亭菊六落語会」のお知らせです。


   あ き か ぜ に 小 唄 の 稽 古 ほ ん 氣 か な  万太郎


      第十回『古今亭菊六落語会』 11月20日(金)
      午後7時開場・7時半開演 木戸銭1500円


本日より、メールにて御予約うけたまわります。メールは information@pale.tv

PALETTE CLUB 東京都中央区築地4-11-10 電話(03)3542-8099  地図

古今亭菊六のブログ http://ameblo.jp/kiku6/
前回の菊六落語会は(id:osamuharada:20090617)

11月21日追記: 明後日の23日(月)、勤労感謝の日、午後1時5分よりNHK総合テレビにて、大賞をとった古今亭菊六の「豊竹屋」が放映されます。是非ご覧くださいね。  さて、例年よりも寒かった昨晩、いっぱいのお運びありがとうございました。菊六の演題は「そば清」と、前回にリクエストしました「明烏」の二席。 前に「時そば」で、旨いそばと不味いそばの食い方を、みごとに仕分けましたが、今回の「そば清」では、食べられる限界を超えてしまった大食漢を、デフォルメよろしく演じて爆笑をさそいました。 食べ物の噺ならば普遍性があるけれど、「明烏」のような江戸の廓噺となると、時代風俗の表現が難しくなる。かつてこの噺をオハコにしていた桂文楽は、遊廓の風情を写実的なスケッチのように描きました。その世界をよく知ればこそでしょう。 江戸から戦前までは何とか続いた吉原の女郎買いがテーマです。現代の特に若い女性層からは不評を買いそうな噺だったかなと、リクエストをして聴きながら、席亭としてはちょっと不安を感じました。「瘡(かさ)」(梅毒のこと)などという言葉が出てくると、ちょっとドキッとしますよね。 とまれ若い菊六演じる堅物の若旦那ブリは想像通りの上デキで、これで様々な若旦那役を仕分ける芸が、自家薬籠中のモノになってくれたら嬉しいですね。