裁判員制度の革靴は

osamuharada2009-08-06

クダラナイ話。五,六年前、勝手に送ってくる通販カタログを見てたら、バカバカしくて笑えたので、つい切り抜きにしておいたのがこの写真。革靴を履いてるように見えるが「実はサンダル」! なのですよ。読むとこうある「サンダルで社内を歩きまわるのはスタイリッシュなビジネスマンの雰囲気が損なわれてしまいます。そこでお勧めしたいのが、一見ビジネスシューズにしか見えないこの靴。実はかかとのないサンダルになっている」わけです。「急な商談に慌ててそのまま出ても先方に気付かれることはなく、一日中安心して履いていられます。」 そのうえ「お堅い上司」の目もごまかせて万事「OK」である。商品名は「足元快適ビジネスサンダルシューズ」。ぼくが会社員なら絶対買うね。
すっかり忘れていたこの切り抜きを、今頃思い出したのは、『裁判員制度』のニュースを見ていた時でした。なんとあの革靴のようで「実はサンダル」が登場しているではないか! しかしこれは用途がぜんぜん違う。今までの裁判制度では、被告人が「逃走」をしないように「サンダル」を履かせていたと、しかしこのたびの一般市民による裁判員裁判においては、サンダル履きの怪しいかっこうなどしてると、素人裁判員に「服装で有罪という印象」を与えかねないおそれがあるので、それを未然に防ぐために、革靴を履いているように見えるサンダル履きを制度化したのだそうです。これで見かけ上は、凶悪犯人なんかじゃなくて、真面目で無罪のスタイリッシュなビジネスマンにでも見えちゃうのかな? というニュースなのでした。でもこれをニュースで先に公開しちゃった以上、素人裁判員といえども、ああコイツは一見真面目なサラリーマンを装っているけど、「実は犯人」だろという印象を持っちゃうんじゃないの。こんなお笑いコントみたいな裁判員制度でも、ほんとにいいのか?