例年より早く、関東も今日で梅雨明け。
島の小さな動物園に一昨年やってきたレッサーパンダ君、寒い中国奥地の出身だから暑さには極端に弱い。去年の夏もグッタリして昼寝ばかりしていた。今年の春に、長野の動物園から可愛いレッサーパンダ嬢を、お嫁さんに貰ったばかりだが、まだ同棲はしていないようだ。すぐ夏になってしまったからには、彼が彼女について想いめぐらすことは当分無理だろう。 暑いッ！ということで、すべての活動が停止状態になる。まだ若いのになァと気の毒になっちゃう。
梅 雨 明 け や さ て を ん な 坂 男 坂
これは湯島の天神下に住んでいた頃の、久保田万太郎の句。家の目の前に湯島天神境内へと上る女坂、男坂がある。 さて、レッサーパンダ君たちの、夏のロマンスやいかに･･･。
七月の俳句の季語でしかお目にかからないけれど、｢端居」（はしい）という言葉が好きだ。夏の暑さをしのぐために、家の端っこや縁先の日陰に座って涼をとることをいう。ヤツガレはクーラー嫌いもあって、もっぱら端居派です。レッサーパンダ君は、夏の間ずっと端居だけれど、「好きでやってんじゃァないよ」と嘆いていた。撮った写真を眺めていたら、傘雨亭の次の一句を思い出しました。
行 末 の こ と お も は る る 端 居 か な
