ソグローの小さな王様

osamuharada2009-06-28

むかし拙著『ぼくの美術帖』で、好きなアメリカのカートゥニストについて書きました。チョン・デイとオットー・ソグローの二人。本では一口漫画の名人としてでしたが、七月号の『芸術新潮』のコラムでは、オットー・ソグローを有名にしたコマ漫画のほうのシリーズ“ The Little King ”について書いてあります。一枚絵のカートゥンではなく、コミック・ストリップです。図版に使った作品集は、フランスでバンドデシネとして出版された大型本で、以前パリで手に入れたものです。「小さい王様」は1931年にアメリカの雑誌『ニューヨーカー』に登場すると、すぐにフランスの大人の雑誌でも“ Le petit Roi”として愛され、大人気の漫画シリーズになったのです。王様キャラクター界の王様というわけ。絵としては、カラーもいいが、ほんとはモノクロ作品のほうがスタティックで美しいと思うんだけれど、芸新コラムでは地味になるので、あえてカラーの図版を載せてみました。HPをご覧くださいね。→http://www.shinchosha.co.jp/geishin/200907/invitation.html