オヤジキャラ 2題

osamuharada2009-06-10

ハンナ&バーベラのアニメ『原始家族フリントストーン』の「フレッド」、それに赤塚不二夫バカボンのパパ」。大好きな、日米オヤジキャラクターの二人なのです。見るからにオヤジくさいフレッドだけれど、ほんとはまだ三十代のサラリーマンであります。いつも女房の尻に敷かれているせいか、情けないオヤジの哀歓あり。新橋界隈が似合いそう。以前その恐妻ウィルマについては、(id:osamuharada:20050515)で、いささかマニアックに書きました。
ところでバカボンのパパのコスチュームこそは、今は懐かしき昭和のオヤジスタイルですね。[ダボシャツ・ステテコ・毛糸の腹巻]という3点セット。これが基本です。 本来は和服の下着だったはずですが、服は着ないで、いつもこの下着姿。そのまま外出するのも平気なのだッ!という、いたって男らしい?スタイル。雪駄を履いてどこへでも行きます。パパは何故か鉢巻をしてるから、ちょいとイナセな江戸っ子のつもりなのか。鼻毛がのびたようなヒゲが最高ですね。
漫画でなく実際のオヤジキャラになると、このファッションでの代表格は、もちろん「お呼びで、ナイッ!」という時の植木等でしょう。カンカン帽をかぶってロイド眼鏡にチョビひげ、そこだけが洋風になるのは、植木等モダニズムなのだと思います。 3点セットは、加藤茶にも受け継がれ、カトちゃんはハゲ頭で勝負します。真ん中に一本毛を残したハゲかつらにチョビひげ、度の強い丸眼鏡をコーディネイトさせたファッション。昭和でもかなり古いタイプ、戦前のオヤジスタイルになるのかな。 実際にこのスタイルで日常生活していたぼくらの父親世代は、もうほとんど絶滅したでしょうね。戦後生まれのアメリカナイズ(洗脳)された団塊世代は、このオヤジスタイルを忌み嫌っていたフシがあるから、このオヤジファッション?は途絶えてしまうのでしょう。なんだか残念だけれど、自分で着て歩く勇気だけは、ぼくにもありません。