歳寒三友

osamuharada2009-01-10

日本では「松竹梅」といって、縁起物のオメデタイ言葉になっているけれど、もともと中国では、とくに明末清初時代の、文人画の画題として好んで描かれていた松竹梅の組み合わせを、「歳寒三友」と呼んでいました。いずれも寒さに耐える元気なところから、節操を曲げぬ心意気、というような強い精神性をあらわす言葉でした。 寒い朝は、そんなことをボンヤリ考えながら、松と竹と梅の絵柄のある、百年ほど前の三様の染付け茶碗で、いつもながらの煎茶を喫しています。冬に飲む煎茶の味覚には、こういう言葉がよく似合うよな気もしてくるから不思議で、たちまち頭はスッキリとして元気も湧いて(単純だね)くるのですよ。 歳寒三友は、他に、竹、梅、水仙の組み合わせをいう場合もあり、水仙にとり替えられると、なんだか毅然としたる女性トリオに変身しちゃったような感じで、ヤツガレにはあまり向いていないようです。ケイトには向いてるかもな。