宝船と初夢

osamuharada2009-01-01

あけましておめでとうございます。はやくもこのブログ五年目に入りましたが、本年もまた老いらくのヨマイゴト、続行しちゃいますよ!
正月号の芸術新潮、ぼくのコラムでは「鉄斎と宝船」と題して、京都は車折(くるまざき)神社の、富岡鉄斎ゑがく宝船の絵馬と版画を紹介しています。めでたき宝船に添えられた歌は回文(頭から読んでも後ろから読んでも同じ文)になっていて、この歌を今日の夜、枕の下に敷いて眠ると、よき初夢を見るという古い風習があります。
   なかきよの とをのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな
コラムでは、鉄斎とこの回文に隠されていた秘密について、ぼくなりの、大胆なミステリーの謎解きに挑戦してみました。「なかきよの」は、同音異義で、「長き夜の」か「永き世の」とも読めることが、謎解きのヒントです。「遠の眠りの みな目覚め 波乗り船の 音のよきかな」に続きます。この回文、ワレながら恐るべき解明をしてしまいました。これは美術と歴史の真実に興味のある方だけに限るけれど、是非お読み下さいね。目からウロコでビックリしますから。
   は つ 夢 や お ぼ え て ゐ た き こ と 一 つ  万太郎