島のサクランボ

osamuharada2008-05-29

今日は一日雨模様。晴天だった一昨日、いつもの散歩道を歩きながら桜の枝を見上げると、小さな桜の実がなっていた。小鳥たちが食べた後か、すでに残り少ない。青空をバックに高い所で赤や紫の実が、可愛らしくぶら下がっている。そういえば島の子供たちは、昔から熟した桜の実をよく食べていたと聞いていたので、昨日は家の二階から手の届く範囲の実をちょっと取って食してみた。赤い実は酸味がきつい。黒紫に熟れた実はやや渋みがあるけれどサクランボにそっくりの味だ。遠い親戚という感じ、結構イケる。しかし小さすぎて、中の種は大きいから食用には向かないな。
本物のサクランボは、明治初年に西欧から入ってきた桜桃で、古代から人間の食用に交配して作られてきた種だ。東京では早くも高級な佐藤錦が出ている頃だろうな。確かに日本で作られたサクランボは甘くて素晴らしい果物ですね。見るからに清々しくて可愛らしい。俳句では六月の季語。久保田万太郎の、サクランボの句はこの愛らしき一句のみ。
       こ の 戀 よ お も ひ き る べ き さ く ら ん ぼ
この桜の実の親は、[id:osamuharada:20080402] にも書いた桜の木。