ロハスから、トヨスへ。

osamuharada2008-05-20

ぼくの地元のローカルな話。 東京築地中央卸売市場の引越し移転先、豊洲(もと東京ガス跡地)から、環境基準を遙かに超えた4万3000倍!という土壌汚染の調査結果が発表された。ベンゼン、シアン、砒素、鉛、水銀、など猛毒物質が地中に残存している。現在は更地(写真)で、東京電力の変電所だけが稼動中。さて、市場関係者たちは大騒動。なにしろ世界最大の魚市場だから大変だ。関東一円の「食の安全」にかかわる環境モンダイに発展しそうで、赤福船場吉兆どころの騒ぎじゃない。 昨日のニュースでは、この汚染された土を捨てて(どこへ捨てるの?)、新しい土を盛れば万事OK計画に、1300億円以上は掛りそうだと、さりげなく言っていましたよ。もちろん都民の税金でね。
さらにローカルで、ごく地味な話。 築地本願寺境内に、最近カフェができていた。子供の頃に遊んだ、もと防空壕と墓場があった場所だ。雑誌「外コト」というのがプロデュースしたという。編集長は築地の水産会社のご子息だそうで、もとマガジン家の編集者。この雑誌は元祖エコロハスローライフ(面倒だからまとめてみた)だそうな。雑誌のスポンサーは東京電力など大企業ばかり。 その編集長、「エコ・ピープル」でのインタヴューに答えていわく、「今いちばんおしゃれな生き方を考えると、そういうLOHAS的な生き方なんじゃないかと思う。つまり環境コンシャスってことが、今いちばんおしゃれなんじゃないかと思うんだよね。」 だそうだ。さすが!お洒落のことしか頭にない元マガジン家の人。するってえーと、環境基準の4万3000倍!って、もしかして凄いお洒落なんじゃないの?なんてね。  来月、豊洲(新市場予定地の隣)で、超高層マンション(48階、1063戸)が売り出されるそうだ。風が吹いたら、猛毒揮発性ベンゼン4万3000倍が、マンション全体をやさしく包んでくれて、さぞやお洒落なことであろう。