アジサイの花

osamuharada2007-07-06

まだまだ島にて絵本制作中。この梅雨時の散歩に、あちこちで咲く紫陽花を眺めて歩くのは楽しい。 古くから自生する日本のガクアジサイは、温室栽培で改良した西洋アジサイの母種にもなったそうです。四国南部、紀伊半島、東海、伊豆半島に咲くから、黒潮暖流に沿ってはえているわけですね。周りの薄紫色の大きな花びらは、花ではなくってほんとはガクなのです。 この写真、中に集っている小さな蕾と青い花が、アジサイの花なのだそうです。よく見ると素晴らしく濃いシアン系の青色です。ラウル・デュフィが描く海のブルーみたいだな。 よくある西洋アジサイのほうの花びらは、すべてがガクでできてるそうです。装飾花というらしい。ほんとの花はどこへ行ちゃったのかな? 江戸末期にドイツ人の医者シーボルト(実はスパイ)がこのガクアジサイを日本から持ち出して、オランダで改良してヨーロッパで普及したものが、今は普通の紫陽花ですね。ぼくの幕末陰謀研究のほうではおなじみのシーボルトさんですが、最初に向こうへ持ち帰って品種改良したアジサイの学名に、別れた日本のオメカケお滝さんの名前を勝手に使っちゃうなど、やはりヘンな外人でした。 どうも梅雨らしくない梅雨ですが、今年もアジサイは咲いてくれました。ありがたいな。