煎茶とイームズLCW

osamuharada2006-08-28

しつッこいようですが、また和洋折衷の続き。和室で朝の煎茶を飲む習慣も、やはり椅子に座ってということになってきて、以前はアトリエに置いてあったチャールズ・イームズのラウンジチェアを、竹の天井のある2階に持ってきました。椅子の背丈が低いので、普通より天井の低いこの部屋には丁度よい座高でした。すべて簡素なプライウッド(合板)でできている椅子なので、和室に置いても材質的な違和感は無いような気がします。テーブルには前から使っていたケヤキの日本式座卓でも合うと思うし、イームズのデザインはこうして改めて見てみると日本的な「軽み」を持っていることに今さら気が付いたのです。奥に深く座る椅子なので、静かにゆっくりとお茶を飲むのに最適です。古い染付け茶碗の持つ末枯れた文人趣味にもイームズの椅子は応えてくれる。若々しいモダニズムだとばかり思っていたら、意外にも古風なたたずまいをあわせ持っているんだなと、再びどうでもいいことにひとり感心したこの頃です。単に、こっちがトシくっても、まだまだ使える椅子ということに過ぎないのでしょうが。床は籐むしろを敷いてあったので、椅子を軽く滑らせることも畳よりぜんぜん楽で便利であるとは、これまたトシヨリ向き。以上、再び和洋折衷の報告でした。
イームズの椅子」については2005-05-24の当ブログにも書きました。