ヘレン・カミンスキーの帽子

osamuharada2006-05-31

初夏の島では、山中や海岸を散歩するにはサングラスと帽子は必需品です。トシとったからには、これがないと危険な状態になりかねない。そこでそろそろ夏帽子を新調しようとしたら、女性物専門だとばかり思っていた帽子デザイナーHelen Kaminskiの男物も出ていると聞いたので早速買ってきました。日本橋高島屋の紳士服売り場。高級パナマ帽に混じって、ヘレン・カミンスキー特有の荒く編んだラフィア(椰子の一種)製の帽子が1点だけありました。以前カウアイ島やボラボラ島のリゾートホテルで見かけて、いいなァと思ったのに女モノしか売っていなかったのでくやしかっただけあって、この男物は嬉しかった。
オーストラリアはシドニー生まれのヘレンさんのデザインは、自然派といった感じのものが多いようです。この帽子、皮紐と貝殻のアクセントがついて、やっぱりカミンスキーらしさがある。と、まあどうでもいいようなことに感心しています。
パナマのような本格的男の夏帽子というものはカッコイイけれど、きちんとした麻のスーツでも着て、コンビの靴など履いてないとサマにならないものなのです。ヒゲなどもあったほうが良い。つまり偉そうな人に似合う。ぼくのような一年中だらしない格好でウロウロしてる者には、こういう椰子の葉で作った野良仕事風の帽子が分相応というわけ。ゴッホもこんなのかぶってなかったっけ。貧乏画家にも似合う帽子ってとこがオツなもんです。