銀座木村屋のあんぱん

osamuharada2006-05-15

雑誌クウネルのスマイルフードでは、冬のお茶請けは木村屋の桜あんぱんと話してしまいましたが、だいたいどの季節いつでも食べている(訂正します)のです。東京にいる時はほとんど毎日習慣のように銀座に出るので、四丁目の木村屋総本店に寄り、週に一度は元祖桜あんぱんを買って次の日の朝の煎茶に合わせます。パン生地に明治初年以来ずっと酒と麹を醗酵させた酒種を使用してるところが飽かず好きな理由です。西洋式のイーストをつかったパン種とはまったく違った味覚で、饅頭とパンの中間の味。さらにあっさりとしたこしあんに桜の塩漬けで、これは和菓子なるか西洋菓子パンなるものなのか、けだし和魂洋才といふべきならんか。イソップ物語の蝙蝠のような立場ですよね。
というわけで、このあんぱんを盛るにふさわしい皿の選択が難しい。とりあえず煎茶に最もよく合うと確信するので、すべて和物でいってみよう!(独り言です)これからお祭りの季節到来ということにも鑑み、上の写真、京都は祇園一力の二つ巴の皿、これは京焼で竹軒の作。同じく京焼で銀座東哉さんの湯呑茶碗にて、無事コーディネイトすることができました。京焼のクリーム色の柔らかい陶肌が、あんぱんのフカフカ感と相俟ってこれはイケテル!(独り言)と悦に入りにけりです。還暦過ぎたせいか、どうも昔の下町育ちの好みが思い出される昨今です。