ミック・ジャガー

osamuharada2006-03-13

ロッケンロールローリング・ストーンズよりも、ぼくはミック・ジャガーのソロ・アルバムのほうが断然好きです。'85年のアルバム“SHE'S THE BOSS"の中のバラード「ハード・ウーマン」を聴いて、すっかりその歌唱力にハマりました。言うまでも無いことながら、実に個性的で奥行きのあるいい声です。このアルバムはビデオ・クリップをつないだような短編映画もあってそれも良かった。当時ストーンズを離れて、しかもバラードを切々と歌うなどということは、ロック魂!に欠けてるぞというような理由で、ミックのソロは大いに不評を買い、その後3枚出たソロ・アルバムもストーンズ命のロック魂!ファンはほとんど無視。まるでボブ・ディランがロックから一時期カントリーに変わった'70年頃の、ディラン・マニア達の無視を思い出させるけれど、まあどうでもいいでしょう。好き好きだもんね。
最近見たジュード・ロウ主演の映画『アルフィー』は音楽担当がミック・ジャガーでした。映画はつまらないのにミックの歌うバラードばかりが最高のデキでした。すぐにサントラ盤を買って何度も聴いています。これは5枚目のソロ・アルバムと言っていいでしょう。“Old Habits Die Hard”という曲は3通りの歌い方で、どの編曲でもすべてがジーンと来ます。ついでながらこのダメ映画、ぼくの好きな女優スーザン・サランドンに無理(年齢的に)な役を振ったのは許せんぞ。
上の写真は、ミックとその娘達のバックコーラス練習シーンです。欧米で放映したドキュメンタリー“Being Mick”(DVDになってます)のなかで、4枚目のソロ・アルバム“Goddess in the doorway”を製作している微笑ましいシーンです。この時に歌った“Brand new set of rules”は、前の晩にミックがベッドの中で作詞作曲して、すぐ次の日には二人の娘に簡単なコーラスをつけさせただけのアコースティックな曲ながら、ミック・ジャガーの歌の真髄が滲み出ていて、これもマイフェイバリット曲。DVDを見ていると、楽しそうに自然体で歌うミックには、あまりロッケンロール!なイメージはありません。改めてぼくが驚いたのは普段着のシャツを羽織っただけの姿でした。これほどただの長袖シャツが似合う人というのもないでしょう。カッコイイぜ!ミック・ジャガー

She's the Boss

She's the Boss

アルフィー オリジナル・サウンドトラック(CCCD)

アルフィー オリジナル・サウンドトラック(CCCD)

ゴッデス・イン・ザ・ドアウェイ

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BEING MICK [DVD]

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