サンジェルマンのラ・ユンヌ書店

osamuharada2006-02-24

パリに住んでいるぼくのイラストの弟子meikoさんから、メールで嬉しい写真が届きました。サンジェルマン・デ・プレにある有名な本屋さんLA HUNEの2階、美術書コーナーに「オサムグッズ スタイル」が置いてありました。逆光ですが左の方に何冊か立てて並んでいます。それがぼくの一番好きな本屋さんのラ・ユンヌだったので、いいトシして大人げないけれど、大変に嬉しかったのであります。これは去年の9月頃の写真ですが、最近またmeikoさんが犬の散歩がてら夜遅くラ・ユンヌ書店を覗いてみたら、まだ1冊が最前列に並んでいたとの報告があったところです。
もう三十年以上むかしですが、パリに行ってラ・ユンヌ書店が大好きになり、その後行くたびに必ず毎回通った本屋さんです。ここで買った画集などを山ほど抱えて、狭い通りをはさんだ隣(上の写真では窓の外)のカフェ・ド・フロールへ寄ってちょっと一服というのがぼくの定番なのです。このコースって多分スノッブなのでしょうが、日本から来た単なる美術好きオノボリさんのぼくとしては、これこそパリの気分満点コースというわけです。
大昔の話ですが、ぼくのイラスト作品集“Extraordinary Little Dog"が、やはりこのラ・ユンヌ書店で売っていたそうで、その本を見てパリの美術学校生だったイザベル・デルボーさんはイラストレーターを志しました。後にニューヨークでプロになってから、日本のぼくの所に遊びに来たおりに、実はラ・ユンヌであの本に出会わなかったら、今日の私はなかった、You're my first Hero !と言ってくれたのでした。というようなこともあって、ぼくにとっては懐かしくも嬉しいパリの本屋さんなのです。