竹の天井 続き

osamuharada2006-01-04

このスノコ天井、竹と竹の間には漆喰が無造作に垂れ下がるという、古い民家の天井を真似してみようと考えました。ところがこの建物では左官屋さんが天井裏から漆喰を流すための作業スペースが無かったのです。昔の大きな民家とちがって、天井裏の空きが30センチほどでは人が入れません。普通はここであきらめてデザインを変えるところですが、負けず嫌いの名人肌の左官屋さんの工夫で、下から漆喰をコテで入れるという無茶な方法で完成させました。お陰で、すっかりぼくには気に入った天井になったのですが、その後左官屋さんはこれを見るたびに、なんでこんな変な天井にしたのか、そのためにいかに無駄な努力をさせられたかと憎々しげに見上げます。これを初めて見た時の友達も、何コレ!とギョっとした顔で見上げます。インテリアデザインというものは、所詮ひとそれぞれの、好き嫌いであるというだけのものなのですね。またどうでもいいウザッタイ話でした。