ハング・イット・オール

osamuharada2005-07-12

ぼくはスポーツというものをほとんどしません。特に勝ち負けのあるスポーツが嫌いで、小学4年の運動会を仮病で休んで以来、中・高校でも脱走し続けてきたような前科があります。もし兵役があったら、すぐ脱走兵で捕まるタイプです。そんな情けないワタシでも、唯一好きだったのがシュノーケリング(こんなのスポーツといえるかどうか?)でした。スモグリと呼んでいた頃から、学生時代は毎年夏になると、足ヒレと水中眼鏡を持って海に行きました。東京から近い伊豆七島の海中は美しく、、式根島神津島、新島、大島などで潜りました。仕事をして稼げるようになると、すぐハワイの島々(なかでもカウアイ島が最高!)で潜りました。いつもただスモグリだけで、スキューバダイビングのようなカッコイイことはできません。体力が無いというだけのことですね。もっぱら海面を散歩するといった程度なのです。それも近年タヒチボラボラ島を最後に、スモグリ(40年もやってきたので)にも飽きてきました。これはトシのせいです。そして最後のスポーツ?が、地上の散歩だけになりました、トホホ。スポーツというより老人趣味と居直りましょうか。
島のアトリエでは気分転換に、よく散歩に出かけます。しかし真夏には注意が必要ですね、去年の猛暑ではうっかり帽子を忘れて、散歩途中であわや熱中症になりそうでした。写真はイームズがお孫さんのためにデザインしたという、帽子や玩具を引っ掛けるためのHang-It-Allです。忘れ物をしないためには便利です。ぼくはいつも散歩用の帽子とトートバッグを引っ掛けておきます。バッグには、途中で草花を摘むための花バサミを入れておきます。それに脱水予防の水筒。その下に、転ばぬ先の杖、老人性膝痛予防の杖ですが、奮発して竹製の杖を買いました。うちの周りは出たらすぐ山林地区なので、フラっと木陰の道を1時間ほど歩いてきます。梅雨時に額あじさい咲く道を、傘さしての散歩もオツなもんですよ。いつでも動植物の観察は楽しい。時々、美しいキジに出会ったりすると、その強烈な青の色彩に感動したりします。絵のインスピレーションも散歩の途中で得られることが多いです。考え事は歩いてる時に一番ヒラメキます。この頃の地球は異常気象で、紫外線が異常に強まっているそうです。日焼けは危険なことになりました。それさえ気をつければ、最も安上がりで、勝ち負けのないスポーツ、散歩は精神と健康によいと思います。