再び北園克衛

osamuharada2005-07-09

今月の、建築雑誌「カーサ ブルータス」(マガジンハウス)でちょこっと北園克衛が紹介されています。(159頁から167頁)何故かまたぼくがそこに1頁出ちゃってます。インタヴュアーは小柳帝さん。ぼくの持っている北園克衛の本も掲載されました。隣の頁には、ぼくの好きなグラフィック・デザイナー服部一成さんも北園克衛について話されているので、なんだか心強い。写真でぼくが手にしている短編集「黒い招待券」は、むかし北園克衛夫人に会いにいったおりに、若い頃に愛読しすぎてその本がくたびれてしまった話をしたところ、帰りがけに「お持ちなさい」とおしゃって詩集「若いコロニイ」とともにくださった著者サイン入りの本です。というようなことをインタヴューされながら懐かしく想い起こしました。数えてみたら、なにしろぼくがそのくたびれちゃった古い本を手に入れたのが44年前、新たに夫人にいただいた本は、もう24年も前の事なのでした。
もひとつ思い出したこと。上の写真、今年の2月号「流行通信」で、昔の記事を振り返るような特集500号のなかに、1982年5月(コレは23年前)の、ぼくが若気のいたりで描いたコラージュ4頁(上の写真では見開きの下です)が再録されていました。題して、詩集「若いコロニイ」より―北園克衛に捧ぐ―、とあります(ナマイキだよね)。実はすっかり忘れていた事なので、本屋で見つけたときには、突然冷や汗が出てきましたよ。何故なら自分の描いた昔の絵があまりにオソマツだったからなのですが。流行通信さんからは事前に知らされていなかったので、こういうのって心臓に悪いよね。雑誌が服部一成氏のデザインだったので、つい流行ファッションに縁なき衆生のぼくが、本屋で立ち読みしていたようなわけです。一応、北園克衛.comを主宰しているものとして(恥を忍んで)報告いたします。
id:osamuharada:20050202
http://www.kitasonokatsue.com/