歳末ローカル知事NEWS

osamuharada2013-12-19

東京に所用で戻っている間、テレビ・新聞で毎日楽しませてもらっていた【 東京都知事 】のワイロ・ニュース。連続TVドラマなどより遥かに良いデキ。東京進出を企てていた徳田虎雄前理事長と並んだツーショットでは〈 前門の虎 後門の猪 〉とでもいうべき大迫力で、一度その画面を見てしまったらそこからは逃れられなくなった。現ナマ輸送の「かばん芸」では、演技に絶妙の「間」があつてしんに迫っていた。都合が悪くなりゃ何でもかんでも死んだカミさんの仕儀にさせるというブラックジョークは、まさに至芸なるべし。去年の都知事選で、この猪を選んだ東京都民のユーモアには、おそれ入谷の鬼子母神といいたい。今日でとうとう爆笑寄席の高座をおりたのがなんとも惜しまれる。十二月歌舞伎座公演『仮名手本忠臣蔵』の本舞台からも消えちゃったのであろうか。
   五 段 目 の 猪(しし)の 行 方 や 年 の 暮 れ   万太郎   

おあとには、【 沖縄県知事 】の「猿芝居」がまだ残っている。この老猿も現ナマめあての「たかり芸」に秀でている。奥の手の「仮病芸」の軽妙洒脱な演技力にいたっては誰にも引けをとらない。辺野古移設を担保にして、国からしぼり取れるだけしぼり取っておいてから、「おあとがよろしいようで…。」と日米前線基地の高座から人知れずそっとズラかる算段だろう。
かくしてお笑いイノシシ都知事と老猿沖縄県知事は今年いっぱいが見納めというところだろうが、来年も【 福島県知事 】のほうはまだまだ「居残り佐平次」を続けそうだ。ゼネコンに現ナマまいて、避難地区を除染してやったんだからみんな戻ってこいよ、もうすっかり安心安全だと善良なる県民に呼びかけた。このホラ吹き人災知事、こればっかりは笑えない。
   寒 き 日 や こ こ ろ に そ ま ぬ こ と ば か り   万太郎