竜之進カムバック!

osamuharada2009-08-13

赤塚不二夫センセイ一周忌の今月、文芸春秋から『ギャグゲリラ』が傑作選として復刊。ついに我がヒーロー「竜之進」も帰ってきたのだ! 思へば芸術新潮にぼくが書いた二ヶ月後に亡くなられて、本はすでに絶版だったし、ひどくガッカリしていたところ、まさかのカムバックで、とても嬉しい復刊なのです。お帰りッ竜之進!
芸新コラム(08年6月号)では、《 赤塚不二夫の大人に向けたマンガ『ギャグゲリラ』は、1972年から82年まで「週刊文春」に連載されていた。その中に時々出没する子供のキャラクター「服部竜之進」を発見して、ぼくは抱腹絶倒し、あまりの面白さと、時代を映す巧みさに驚愕し、たちまち竜之進ファンになりました。もとよりマンガ全般に興味が無く、「少年サンデー」や、「少年マガジン」にもまったく縁なき衆生であったのですが 》 と、書き出しています。
いわゆる時事ネタ漫画だったので、当時の世相がわからないと、その面白さは半減するかもしれません。それでも竜之進のブキミな個性は古くならない、どころかコレは現代に蔓延しているんじゃないかな。'76年の、学習塾の道場破りをして歩く竜之進は、最後のコマの吹き出しで、こんなことをホザいています。[ ぼくのような人間が 将来の日本を背負うかと思うと われながら ソラおそろしくなる今日このごろです ]
服部竜之進の謎(id:osamuharada:20080526)
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