イサム・ノグチのAKARI

osamuharada2008-01-30

昔から間接照明というものが好きで、天井から直接一灯だけが煌々とついているような部屋では落ち着かない。それも蛍光灯だったりすると最悪で、何となく気分が虚無的になっちゃう。蛍光灯は電磁波が強烈だしね。 昼間は自然光の明るさだけで充分。陽が落ちるころからは部屋の何ヶ所かに、スタンドのライトや床置きのランプが点在していると、すっかり居心地が良くなってくるという性分なのです。若い頃から断然ぼくは間接照明派というわけ。十代の頃は自分で電気スタンドなどは作っていましたよ。友達が欲しいといえば、注文に応じて洒落た笠つきのランプなど製作してあげてたのです。プロダクトデザインも好きだった。
イサム・ノグチがデザインした、提灯をちょっとモダンにしただけのようなAKARIシリーズも好きで、部屋に合わせて色々な形を愛用してきました。倉庫のような、だだッ広いだけのアトリエ(天井高6m)には、この大提灯が室内にユッタリとした雰囲気を与えてくれます。わずか40W(省エネだね)の白熱球が和紙の表面を明るくして、オブジェのような存在感をもたらしていますね。明かりのアブストラクト彫刻。でもまた昔からある、ただの飲み屋のチョウチンにも見えるところがいいのです。すでによく知っている物という、気楽な安心感を与えてくれるんですね。光源が直接目に入らないことも間接照明派には大事なところ。三階に続く階段の下に置いてあるので、階段の踏み板の間からも下からの明かりがもれて、上がり降りには便利だし、いい感じです。間接照明はちょっとした使い方で、部屋の雰囲気が変わるから楽しいな。
和室には、平つかの行灯です。(id:osamuharada:20050706)