真夏の夜にWOWOWの番組で「アート・ブレーキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ ライブ・イン’58」を見てとても懐かしくなった。これはベルギーでのライブ映像で、「モーニン」という曲が日本でも大ヒットしたアルバム「サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ」と同じ時期の演奏。曲目も同じ。Lee MorganのトランペットとBenny Golsonのテナーサックス、ピアノはBobby Timmons。ぼくにはこの組み合わせ時代の第3期ジャズ・メッセンジャーズが最高に好きだったので、かのゴルソン作曲“WISPER NOT”がはじまると、頭の中心がシビれてきて、思わずカッコイーいぜ!と声をあげたのでした。かつてこれを聴いていたのが高校時代だから、つまりナツメロですな。
それからLee Morganのトランペットは、ぼくのジャズでの最初のアイドルとなって、ほとんど好きなアルバムばかりなのですが、なかんずくこの’60年“HERE'S LEE MORGAN”は、ぼくには青春の一頁(この恥ずかしい言葉がピッタリ)。TVでメッセンジャーズのリー・モーガンを見た後、一晩中これを聴いて思い出に耽る楽しみを味わいましたよ。Lee Morganはこの時、若干22歳。マイルスよりも健康的で男らしいトランペットの音色、しかも大人の粋な感じが良かった。つまらない告白しますが、当時ぼくは初恋愛中だったので、一人密かにこの中のバラード“I'M A FOOL TO WANT YOU”を(イキがって)聴いていました。しかしこの演奏はこのトシになって聴いても懐かしいだけでなく、やっぱりカコイイとしか他に言いようがないよ。モーガン自身作曲の“TERRIBLE "T"”だの“MOGIE”や“BESS”を聴くと、世界が若さに溢れた、前向きな時代だった’60年代を思わずにはいられない。それは夢見る時代のはじまりを告げている。 と、また年寄りのヨマイゴト。
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