ニューヨークの紙コップ

osamuharada2007-02-11

珍しくクルト・シュヴィッタースのコラージュやMERZなどが30点ほど出展されていると人から聞いたので、六本木の「国立新美術館」に行き、見てすっかり堪能してきました。帰りがけに地下のミュージアムショップへ寄ってみたら、昔からニューヨークの街でポピュラーな紙コップがあったので、おやッと思い手にするとズシリと重たい。これはセラミックでできたフェイクなのでした。紙と紙が重なり合う縦線の盛り上がりまで本物そっくりの陶製カップ。つい嬉しくなって買いました。
後で判ったのは、これは最近MoMAなんかでも売っている、ニューヨークのスーブニールなのでした。紙コップのほうは1963年から普及して、現在も使われているから、ついにニューヨーク名物となっているんですね。でも今はスタバに負けたかな?ぼくは’69年からのおなじみさんです。下町のどこにでもある大衆的デリ(惣菜屋)などで売っている、テイクアウトのコーヒーカップ。高級デリのdean & delucaなんかではモチロン使わない。こっちは、あのまるで麦茶のような、うすーいコーヒー味とセットになっている懐かしの紙コップ。何故かギリシャ風デザインの青いオーナメントで、中のWE ARE HAPPY TO SERVE YOU の文字もアメリカのデザイナーが考案したギリシャ風書体です。これって単なるお土産でなく、もっと巨大化すればポップアートの二番煎じくらいにはなったでしょうね。これを知らない日本人には、サイズ的にもただのカップ麺を連想するだけのツマラナイものかも。
懐かしいと思った方はこちらをhttp://www.wearehappytoserveyou.com/index.html