柿と法隆寺

osamuharada2006-12-28

この題では、子規の句になっちゃいそうですが、年の瀬の今年を振り返るシリーズ「水菓子」編。日本で自慢できるものの一つは、季節ごとの果物が旨いことでしょう。種類も豊富ですね。しかし今年は異常気象だったせいか、好きな桃がイマイチだったのが残念。夏の西瓜と無花果、秋の葡萄は良かった。梨はあまり良くなかった。この頃はトシのせいか、若年では特に思わなかった甘柿が旨くなってきたのです。ことに寒くなってからの冬の柿には、特別な滋味というか、優しい甘さでホッコリさせられます。柿の色も冬の日向ぼっこのような感じがするでしょ。というわけで年寄りクサイついでに、お寺の瓦を模した皿に盛ってみました。このお皿には奈良の寺々の名がついていて、写真は法隆寺。他に東大寺興福寺西大寺など六枚セットです。前述した百済観音にちなんで法隆寺にしてみただけで意味はありませんが、なんとなく今年をいろいろ振り返るのにも、冬の柿は合っていますよね。ドライフルーツ好きとしては、渋柿で作る干し柿もまた嬉しい。