鈴木信太郎展

osamuharada2006-10-23

横浜そごう美術館にて『鈴木信太郎展』がいよいよ始まりました。11月26日までです。93歳でなくなって没後もう十七年もたっているんですね。’90年の遺作展以来、待ち遠しかった久々の、大回顧展の始まりです。このブログでも以前に萬歴赤絵の色紙について(「鈴木信太郎id:osamuharada:20050218)書きましたが、この写真は「長崎の南蛮趣味」(id:osamuharada:20060720)のところでふれていた、鈴木信太郎の「おらんだ万歳」のお皿と、古いカタログにあった「長崎の家」(料亭花月瓦の間)の油彩です。鈴木信太郎を「ぼくの美術帖」に書いたのが26年もの昔のことで、その時すでに子供の頃からのファンであったと懐かしんで(まだご存命中でしたが)書いていたくらいですから、ぼくにはとにかく懐かしさのかたまりみたいな感じの展覧会です。詳細はそごう美術館のHPで、
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/06/1021_suzuki/index.html#
追記(11月26日)
今日で終わり、見逃しちゃった方には、巡回展もあります。12月22日から来年2月4日まで『八王子市夢美術館』、2月10日から4月8日まで『笠間日動美術館』、4月14日から5月28日まで『佐野美術館』です。
風景風物を描く鈴木信太郎は、色彩の画家です。日本各地に太古からそなわる風土の色のColoriste。 なので、是非とも実物を体験してくださいね。印刷物などでは到底表現できない色の洪水にクラクラしちゃうことでしょう。画面を遠くから近くからユックリと集中して絵の中に入り込んでください。ソーリダイジンがネタで言うのと全く違う、ほんとうの「美しい国」に到達することでしょう。