水丸さんとパレットクラブ

osamuharada2014-03-27

安西水丸さんが急逝してしまった。知り合ってすぐにパレットクラブの仲間として、つねに長兄的な存在であったので、急にいなくなると途方に暮れてしまう。
四、五十代の働き盛り、というか遊び盛りの頃の水丸さんは、仲間うちの酒席から突然どこかへ行ったきり戻らないことが多々あった。いつも無断でいなくなる。後日、問いつめてもトボけるだけなので、急に消えても誰も心配しなくなった。あっ、また勝手にいなくなってる、とあとで気づく。馴れると、それが水丸さんにはごく自然の振るまいにみえてくる。
だからいま突然いなくなったからといって、ぼくは驚かない。どうせまた後日ひょっくりと、笑いながら、何事もなかったような顔をして現われるに決ってる、と思うことにした。まだまだ故人を偲ぶなんて無理はしたくない。
この写真の湯のみは、右がペーター作、左が水丸さん作。このブログを書き始めたころに撮りました。→ [id:osamuharada:20050221]