使用済核燃料=プルトニウム

NHKテレビ報道を見ていると、『4号機』にプールしてあるものは、【使用済核燃料】と言うのみで、【プルトニウム】とは言っていないようだ。故意にだろうか。「使用済核燃料」と簡便な辞書を引いても出てこない。「プルトニウム」ならば、どこにでも書かれてある。●[午後7時追記]さきほどのニュースでは【使用済み燃料】という表記に変わっていた。「核」のところが「み」になっている。
プルトニウム【plutonium】:(冥王星plutoに因む) 超ウラン元素の一。元素記号Pu 原子番号94。1940年、ウランの核反応により初めて人工的につくられた。数種の同位性がある。銀白色の金属。化学的性質はウランに似る。原子炉内でウラン238から大量に製造されるプルトニウム239は、中性子を吸収して核分裂を起こすので核燃料として使用されるが、発癌性があり極めて毒性が高い。(広辞苑
Wikipediaプルトニウム」で詳細な解説がなされています。《 毒性と人体への接種経路 》の項目があります。
「使用済核燃料」のプルトニウムにウランで再処理した【MOX燃料】を、「リサイクル」と称して、発電に再利用するのが【プルサーマル】運転で、これが『3号機』なのです。
安全といっていた原発が、すでに取り返しのつかない大事故をおこしました。すべて「想定外」だったと自己弁護をする東京電力。その電気事業連合会「でんきの情報広場」のサイト→http://www.fepc.or.jp/present/cycle/pluthermal/index.html この期におよんで、現在も原発を運転している他の電力会社は、まだ安全神話を信じ続けているのか? 世界中から批難を浴びせられているという時に。
【 3月25日追記 】他の電力会社は、プルサーマル発電を止めるつもりは全くないようだ。→  http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011032500143  [ さらに追記 ]フランスからのMOX燃料輸送は延期。→ http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2011/03/post-254.html 危険な海上運送に、国の警備が手薄になったためでした。運転中の関西電力・高浜原発3号機のプルサーマルに追加予定のMOX燃料。 原発推進派の民主党政権原子力産業は一心同体。
【 3月27日追記】たれ流しのヨウ素セシウムの話題ばかりで、肝心の世界最猛毒プルトニウムの数値についてだけは、一向に発表されなかった理由。 東京電力では、プルトニウムなどは最初ッから計測しない方針?だそうで、従って計測器など持たないのだという。世論がうるさくてやっと余所に頼んだらしい。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110327-00000061-jij-soci しかし今さら何を言おうが信用できないだろう。