宮田重雄さしゑ展

osamuharada2009-02-13

来週の金曜日から『宮田重雄さしゑ展』がスタートします。 芸術新潮2月号では、こんな風にぼくは紹介しています。《 新聞小説は、百年前のメロドラマ、尾崎紅葉の『金色夜叉』でブレイクして、七十年前の吉川英治宮本武蔵』で時代小説ブームに火がつき、そして戦後、五十年ほど前に獅子文六のユーモア小説が大ブレークした時代がありました。新聞連載が終われば、すぐに単行本が出版され、同時に映画も製作されて大ヒット、という具合でした。 毎日連載される小説には、連日新たに挿絵が添えられます。誰にでも小説の世界がイメージできるビジュアル化が伴ってこそ、新聞小説は広く大衆に支持されたともいえるでしょう。『自由学校』など、この頃の獅子文六新聞小説では、洋画家の宮田重雄が挿絵を担当しています。この画家と小説家のファンであったぼくは、先頃、『青春怪談』の挿絵原画を、画家の残した古いアトリエでゆくりなく発見しました。 》 芸新では『青春怪談』挿絵原画を7点載せ、後の文で解説しています。題して「宮田重雄の挿絵作法」。
今回ぼくが企画する展覧会では、その『青春怪談』挿絵原画198回分を、すべて順に並べてお見せいたします。半世紀も前の絵なのにみずみずしくて新しい。これは圧巻ですよ! さらに挿絵のためのスケッチや下絵、市川崑監督の映画『青春怪談』(1955年)、いろいろご披露いたします。という盛り沢山の展示になるでしょう。美術好きの方だけでなく、小説も映画もお好きな方。昭和レトロ好きな若い人にも楽しめるでしょう。お気軽にお出かけ下さい!
          『宮田重雄さしゑ展』        
    2月20日(金)〜 3月1日(日)まで、無休。
      午後1時〜7時まで。 入場無料。
  場所・パレットクラブ 東京都中央区築地4-11-10  
       アクセスはコチラでご確認ください。
宮田重雄の絵皿(id:osamuharada:20080105)、宮田重雄アトリエにて(id:osamuharada:20081129)、日本橋まるたか(id:osamuharada:20081208)、古今亭志ん生(id:osamuharada:20090126)、桂文楽(id:osamuharada:20090130)