2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

携帯とパソコン

ヤツガレは、トシとともに雲水不住の身となり、やたらと移動が多くなった。携帯とパソコンは必携になった。携帯電話は電話だけの使用で、あれでメールを打ち込むのはメンドクサイ。もとより筆無精だけれど、連絡だけは必要なので、メールはキーボードのある…

祝・菊六真打ち昇進

近頃嬉しいニュースあり。現在「二つ目」の古今亭菊六に、来年の秋「真打ち」昇進が決定。しかもなんと二十八人抜きの大抜てきだそうです。会長になった柳家小三治師匠の慧眼にかなうとは、古典落語ファンとしても二重に嬉しい限りであります。陰ながら応援…

食べものノート

東京に帰って真っ先に行ったのは、銀座の【はち巻岡田】でした。刺身、岡田茶碗、実そば、あいがも、粟麩田楽など東京の味覚。それに久保田万太郎の季節の句が壁に掛かっていたので、東京へ戻った気がした。時差ボケがなおらない次の日は、銀座松屋【茶の葉…

3.11以後

パリの人文系書店のウィンドウに、新刊の原発本が飾られていた。福島とチェルノブイリを、すでに同じカタストロフィー(破滅)として論じ、次なる危険地点を考察している。胸を突かれる思いに、足が止まった。あの日からまだ半年が過ぎたばかりだというのに。…

パリの群青色

どこの街にも固有の色感があると思う。パリの街ではウルトラマリン(群青色)が、ぼくには気になる色です。道路標識や公衆電話に、郵便局や銀行や店舗に、駅や地下鉄に、どこかで必ずウルトラマリンの青が効いている。本の題字やグラフィックデザインにもよ…

夜明けの海辺

いっこうに夏らしくない今年のパリで、避暑地のように過ごしやすいのは助かった。しかし何かモノたりなさを感じたのは、夏だというのにまだ一度も海を見ていないことだった。もはや泳いだり潜ったりはしないが、それでも夏の海が好きで見たくなる。八月のド…