2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

オベリスクの秘密

一昨日、アメリカの首都ワシントンDCで大きな地震があり、その時にあの「オベリスク」(ワシントン記念塔)にひび割れがあったというニュース。石を積み重ねた造りでは、世界で一番高い塔。1884年(明治17年)に完成している。やはり、地震なんて絶…

シスレーのいた村

ヴェルサイユに住んでいるSさんが、画家シスレー好きのぼくを、モレ・シュル・ロワンに連れて行ってくれた。車は緑豊かなフォンテーヌブローの森を抜け、外光派、印象派の拠点となったバルビゾンを後にし、アルフレッド・シスレーが六十歳で没するまでの十…

食の安全神話

イギリスに住んでいるKさんからのメールでは、秋に一時帰国するけれど、東京の食べ物はほんとに大丈夫かしら、と不安な様子。なんでも東京のお友達に聞いたところ、「もう普段通り」「いいデパートの食品なら大丈夫よ」或いは「気にしたってしょうがない」…

パリの本屋さん

あてもなく涼しいパリ市内を散策していると、どこにでもたいがい本屋があるから、飽きることがない。人のゆきかう大通りには、大衆的な大型書店があり、横丁にはさまざまな専門書店がいたる所にあります。本を探すというより、本屋そのものを冷やかしながら…

シャンゼリゼと終戦記念日

「シャンゼリゼ大通り」の真ん中あたりには、つい考えこんでしまう通りの名があります。【F・D・ルーズベルト通り】。つまりアメリカ大統領の名前なのだ。地下鉄の駅名 Franklin-D-Rooseveltにもなっているから、よく知られた名前のはずだが、誰も不思議に思…

煎茶とカヌレ

朝の煎茶。これだけはどこへ行っても欠かせないので、茶葉はパリへも持参しています。永年の生活習慣だからしょうがないよね。さて今年は、静岡の新茶も当然ながらかなり汚染されているだろうと、最初っから予測していたので、3.11以前に摘まれていた茶葉を…

藤田嗣治のアトリエ

パリ郊外、シュヴルーズという静かで美しい村へ、知人の車で行った。その帰りがけに、画家・藤田嗣治、最晩年のアトリエを見にヴィリエ・ル・バクルへ寄ってもらった。 実は、例の『1900年パリ万博』において、なんと弱冠14歳のフジタは、絵画部門のジュニア…

パリの植物園で

パリ5区にある「自然史博物館」へ行ってみたら、入口に、ラウル・デュフィの絵の大作一双が掛っていました。最初から博物館の依頼で描いたものらしく、美術館などへ売り飛ばさずに、きちんと今でも飾ってあるところはサスガだな。エキゾチックで、デュフィら…