2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

桂文楽

菊六落語会、このブログだけでお知らせしたにもかかわらず、たちまちの満員御礼ありがとう存じます。 どうも世間では落語がちょいとしたブームになっているらしい。さて前回、宮田重雄ゑがく志ん生の挿絵原画を載せたところ沢山の反響があったので、引き続き…

古今亭志ん生

菊六君のおッ師匠さん古今亭円菊は、あの古今亭志ん生の最後のお弟子さんでした。1973年に志ん生は亡くなっているので、菊六はまだ生まれてなかったけれど、正しく志ん生の孫弟子ということになっちゃう。考えたらスゴイことだよね。菊六は十代の頃に、…

菊六落語会のお知らせ

第七回 『古今亭菊六落語会』 本日より御予約うけたまわります。 冷えきった時代になってしまいましたが、こういう時節にこそ、祖先が私達に残してくれた健康的な笑いは、ありがたいものですね。古典落語の世界にしばし浸って、ハートに明るい灯をともしてい…

アライグマ症候群

混んだ地下鉄に乗っていたら、車体がガックと揺れたので、吊り革をつかみそうになって気づいた事。 急に足元がフラついたので、吊り革に向って手を伸ばしたところ、丸い輪の部分が眼に入った瞬間、思いがけず輪を避けて上のベルトのほうをつかんでいたのです…

歳寒三友

日本では「松竹梅」といって、縁起物のオメデタイ言葉になっているけれど、もともと中国では、とくに明末清初時代の、文人画の画題として好んで描かれていた松竹梅の組み合わせを、「歳寒三友」と呼んでいました。いずれも寒さに耐える元気なところから、節…

ケイト・ブランシェット

今月号の Interview 誌、オーストラリアの女優ケイト・ブランシェットが表紙を飾っていて、ARTの特集記事に名を連ねている。それも現代美術でおなじみダミアン・ハーストやジェフ・クーンズ、リチャード・プリンスにシンディ・シャーマンといった面々に混じ…

夜店の白梅

おととしの暮れの上野で、友達と酔っぱらって夜店をヒヤかしていた時、つぼみばかりの鉢植えの梅の木を眺めていたら、威勢のいいお兄さんが、こいつァ元旦の日から咲きはじめるんで、というので半信半疑ながらもつい買わされてしまった。ほんとかな?酔いか…

宝船と初夢

あけましておめでとうございます。はやくもこのブログ五年目に入りましたが、本年もまた老いらくのヨマイゴト、続行しちゃいますよ! 正月号の芸術新潮、ぼくのコラムでは「鉄斎と宝船」と題して、京都は車折(くるまざき)神社の、富岡鉄斎ゑがく宝船の絵馬…