2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ブラッサイの撮ったデュフィ

芸術新潮八月号ぼくのコラムでは、ラウル・デュフィの展覧会について書きました。コラムの中の引用文は、ブラッサイの写真集“BRASSAI・The Artists Of My Life”からです。これは写真家ブラッサイ最晩年(1982年)に上梓された、芸術家達へのインタヴュー…

ボルサリーノの麦藁帽子

去年買ったヘレン・カミンスキーの椰子で編んだ帽子id:osamuharada:20060531は、猛暑の時にはちょっと暑かったので、何かもっと軽くて涼しそうな夏帽子はないだろうかと、銀座トラヤ帽子店をのぞいて見ました。布製のものはやっぱり蒸れるというので、麦藁帽…

東哉の仁清写し

芸術新潮七月号のコラムでは、京焼の元祖である野々村仁清の香炉(こうろ)や香合(こうごう)について書きました。仁清は陶芸家ではあったけれど、実は本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳・乾山兄弟らに連なる江戸初期京都の美術家グループの一員なのです。云…

「今人古心」印

四十才のときに、京都姉小路麩屋町の、富岡鉄斎ゆかりの古い画材店『彩雲堂』で作ってもらった竹材の印です。鉄斎の画賛にあった「今人古心」(こんじんこしん)から勝手にとって、彩雲堂専属の篆刻家に彫ってもらいました。竹の切り口がそのまま印形になっ…

アジサイの花

まだまだ島にて絵本制作中。この梅雨時の散歩に、あちこちで咲く紫陽花を眺めて歩くのは楽しい。 古くから自生する日本のガクアジサイは、温室栽培で改良した西洋アジサイの母種にもなったそうです。四国南部、紀伊半島、東海、伊豆半島に咲くから、黒潮暖流…