2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

黒田維理 詩集

『ぼくの美術帖』では、北園克衛を書いた終わりの締めくくり部分に、黒田維理さんの文章(北園克衛論より)を引用させていただきました。ぼくの思っていたことが明快に書かれてあったので、初版の当時、ご本人の承諾を得て使わせていただきました。いま読んで…

谷道さんの吹きガラス

前回、食べるほうを先に書いちゃったので、あらためて器のほうの話。谷道和博さんのつくる吹きガラスが好きで、一年おきにある新作展示会で少しずつ手に入れているうち20年以上たって、コレクターでもないのに気が付いたら沢山あつまってしまいました。経…

冷むぎ

夏季限定の好物のひとつに冷むぎがあります。ぼくは細いそうめんが嫌いで、太くてコシと粘りある冷むぎ一点張りという頑固者なのです。みんなで箸を突っ込む流しそうめんなどはゴメンナサイです。夏の京都「晦庵河道屋」の冷むぎだけは別格に旨いけれど、東…

ホロヴィッツのハイドン

もともとハイドンの素朴で大らかな感じが好きだったので、ショパンやリストで鳴らしたホロヴィッツのピアノはどちらかというと苦手だったのが、死の直前に演奏したHOROWITZのThe Last Recordingを聴いて以来、ハイドンのピアノソナタ 第49番変ホ長調 Hob.XVI…

湯島シンスケの炒り豆腐

若い頃、日本橋「まるたか」という居酒屋に、酒飲みでもないのにハマっていたことがあったのは、そもそもが、かつては久保田万太郎ひいきの店だったからという単純な理由からでした。やがてそこの店の主人(志ん生に似ていた)も亡くなって、オカミさん(こっ…

還暦のゴムぞうり

赤いちゃんちゃんこなどはいらん、と娘に言っておいたら、じャあコレと、くれたのがこの赤いゴムぞうりでした。 先日も青学の中学高校の同期生150人が集って、いっせいに還暦祝いパーティーを敢行いたしました。必ずなにか赤いモノを身につけて来いという…