葡萄とNEWS

osamuharada2016-10-02

十月になっても天気がパッとしない毎日ですが、産地直送の葡萄を口にすると、すっかり秋めいた気分になってきました。
しかしユックリ秋を楽しむつもりでいても、つい気になっちゃうのが豊洲モンダイ。極力 テレビをつけないつもりだったけれど、地元のローカルニュースが、新都知事のおかげで全国的に知れわたり、いまやトップニュースにおどり出ている。地元としてはなんとも気恥ずかしいかぎりだが見てしまう。日替わりメニューのように次々と新ネタがあらわれる。ついヤツガレも各局の報道のしかたに温度差を感じながら見わたしている。
なかでも笑えたのが、地下水は飲んでもヘッチャラな程度の基準値超えベンゼン汚染だ、という御用専門家のネタ。アルカリ濃度のほうは漂白剤並みの地下水だったことを度外視するのか。それにベンゼンは揮発性で、おもに水中ではなく空気中に出てくるんじゃなかったの。飲むんじゃなく呼吸のほうが危険なんだよね。フクシマの時にイシハラ都知事が、放射能なんてヘッチャラだと東京の水道水をコップで飲み干した、かのテキ屋風ギャグを思い出す。いくら「安全」だと言われたって、伏魔殿から一方的に言われるだけじゃ、誰も「安心」なんかできるはずがないのにね。
それに豊洲は違法建築だったことまでが明るみにでた。コンクリの地下室にもなっておらず、ただの土留めコンクリ壁が横にあるだけの地下空間に、掘立て柱で上物が建っているだけだった。単なる(弥生時代からある)高床式建物だね。基本的な構造設計にもインチキがあった。4階のコンクリ床が構造計算の15倍の重量。これじゃちょっとした地震でも大揺れするわね。地盤沈下もありうる。そもそも三つの市場建物は、それぞれ 日本三大ゼネコン( 鹿島大成清水 )の 談合で決まったらしいのだ。ただしいずれも様がテレビ界の大スポンサーゆえ社名があがることはまずないだろう。「ダンゴー三兄弟 」(by 松本アッコ) とは、けだし名言。などと世にもクダラナイNEWS ばかりを眺めていると、せっかくの季節の味覚を楽しめなくなっちゃうから、もう見るのヤーメた。