パリの猫

osamuharada2016-05-25

Blog を個人的な〈 備忘録 〉として残しておくと、あとで楽しめる(あくまで個人的な)こともあるものですね。近頃の「猫ブーム」にのってか、あるテレビ局では「パリの猫」番組の再放送をやっていました。パリも猫も両方好きなので録画しておいたのですが、見ていたらよく知っている顔の猫が映っていたのです。5年前にパリのリュクサンブール公園で出会った猫ちゃん。→ [id:osamuharada:20110721] このとき Blog に写真ものせていたので覚えていました。そしてゆくりなく猫の名前と素性を知ることができたというわけです。写真はテレビ画面に映ったその猫。
番組取材によると、このコはリュクサンブール公園東側の、通りを隔てて向かいにある Café de Rostand の飼い猫なのでした。カフェの籐椅子の上で丸くなって寝てるところでした。そして、この老舗のカフェから公園へ散歩に行くのが、このコの日課なのだそうです。どおりで、公園で会ったときも、このベンチは私のフランチャイズであるという顔をしていたな。やたらと車の多い通りだけれど、ちゃんと横断歩道を歩いて渡っているのかな。
メス猫なのだそうだが、その名前を聞いてビックリ。有名な戯曲『 シラノ・ド・ベルジュラック 』からとって「 シラノ Cyrano 」だという。それじゃ男名前じゃないか。カフェの名前は、この芝居の劇作家エドモン・ロスタン Edmond Rostand からとってある。それで主役の「シラノ」というのはわかるけれど、女のコならヒロインの「ロクサーヌ」にしてあげたらいいのにね。ぼくはこの芝居を、かつて新国劇島田正吾で観ていて好きだったので、なんだか懐かしい名前だった。ただし翻案なので邦題は『 白野弁十郎 』なのでした。侍だから白野(シラノ)が苗字になっちゃって、よけいに男らしい名前だな。などなどヒマつぶしに、あれこれ思い出せるところが 備忘録 Blog の面白い所以なのであります。