幼稚園にて

osamuharada2014-11-05

この出版不況の時代に、小学館の本格図鑑シリーズが累計620万部突破したそうです。孫にせがまれて、そのうちの「恐竜図鑑」を買ってやった。新版になり新しく描かれたイラストが充実している。リアルな恐竜画専門イラストレーターの仕事ぶりが素晴らしい。科学的な知識の裏付け(左脳)が欠かせない仕事なのです。付録のDVDも、動く恐竜のCG映像がよくできているので感心してしまった。
孫はたちまち恐竜の名前をいくつも覚えてしまった。絵を見て名前を当てるクイズまで考えだして、答えにつまる祖父を嘲笑した。くやしまぎれに、こっちは怪獣ゴジラ(最初の映画)を見たことだってあるんだぜ、と自慢してやったのだが…。
孫のお迎えに幼稚園へ行くと、若い担任の先生から「おじいちゃんは子供の頃ゴジラに会ったんだ、と言い張っているのですが、何か映画のエキストラにでも出演されていたのですか?」と真顔で質問されたのには困った。昨晩、YouTubeで孫にゴジラ映画のサワリを見せてたせいか、孫は幼稚園の皆んなに、俺のジイさんなんか小さいとき本物のゴジラに追っかけられたことがあるんだよ、とつい大げさな自慢話をしてしまったらしい。子供の自由な空想力について考えずに、いい加減なことは言えないもんだなと反省しました。
空想力といえば、園児たちの「お絵描き」を見ていると、どの子の絵も、まったくの無心で、しかも強い生命力にあふれているのに驚く。ウマいヘタなどの価値観は、そこには通用しない。絵を描くというよりは、無限大の空想力に遊んでいるような感じを受ける。右脳だけで描く世界、ともいえるだろうか。もうすこし大きくなると、知恵がつき、自我が確立され、もはや無我無心ではいられなくなるだろう。子供のときの自由で無垢な空想力を忘るなかれ、とジイさんは孫から学んだ。(写真は孫の空想庭園図)