お笑いデザインノート

osamuharada2015-12-20

今年は最後まで、東京五輪デザイン騒動で楽しませていただいた。
【 新国立競技場デザイン 】では、撤回されたザハさん(イラク出身)の「生ガキ」原案のかわりに、こんどは純国産にこだわり「和テイスト」に変更されたよし。A案は「法隆寺」をイメージし、B案はなんと「縄文文化」からヒントを得たのだそうだ。ヤツガレには両方とも興味が尽きない美術史上の主題だったので、それがただの大人の運動会に結びつくとは一瞬 意表を突かれたな。しかしあとでそのデザインを拝見したら爆笑したな。イメージの貧困もここまできたかと。そもそもそんな馬鹿げたことやっていないで、単なる運動会場なんだから、機能的デザインさえしっかりできてりゃ、それでいいんじゃないの。
東京五輪エンブレムデザイン 】では、昨日の記事でまた大いに笑えた。いわく《「密室」の審査に隠されていた不正が暴かれた。》として、《 佐野研二郎氏ら一部のデザイナーを優遇する“裏工作”が行われていたことが明らかになった。》のだそうだ。どう明らかになったかとゆうと、一部始終がDVDに録画されていたからなのだ。《 何かをささやく姿 》とミステリー調の小見出しあり、そしてついに事件はこうして暴かれたのであった。《 104点のエンブレム案が机上に並ぶ。審査委員に与えられた20票のチップのうち、10票を投じただけで椅子に座り、談笑していた永井一正審査委員代表に、組織委のマーケティング局長の槙英俊氏とクリエイティブ・ディレクターの高崎卓馬氏が近づき、何かをささやく。その後、高崎氏が1票しか獲得していない2点の作品を指さすと、永井氏はそこに自らのチップを置いた。こうした状況は1次審査を記録したDVD映像に残されており、不正を見破る“ 動かぬ証拠 ”となった。》(産経新聞) ちょっと「火曜サスペンス劇場」風でいい記事だよね。真犯人はぼくが推理(日の丸デザインへのこだわりが動機)していたとおり、やっぱり談笑していた「あの人」だったでしょ。「火サス」だと真犯人は必ず海岸の崖っぷちまで追いつめられて逮捕のはずだけど、この事件はそこまでカッコよくはいかないな。ともあれこのDVD拝見したいです。予想では三流のお笑いコントくらいにはなっていると思います。
さすがNETGEEKさんはここまで書く→http://netgeek.biz/archives/61814
追記:A案の競技場デザイン審査にも出来レース疑惑が。→http://lite-ra.com/i/2015/12/post-1814-entry.html ちなみにスガ官房長官の息子は大成建設、これも笑える。