ウチナー産・牛と豚

osamuharada2011-12-22

【牛】は、関西や東北が本場だと思っていたが、沖縄産のブランド牛は、それに少しも引けを取らないほど旨い。「石垣牛」「本部牛」「山城牛」など、素晴らしい高級牛に恵まれている。近頃、牛肉だけは外の料理店などで食べるより、買ってきたのを、自己流に簡単なステーキで食べる方が好きになってきた。沖縄でもそれを実践。料理よりも素材の味を楽しむにはこれが一番だと思うな。ヒレ肉を150g、ミディアムレア、ニンニクと醤油、付け合わせにクレソン。それにパンよりご飯のほうがベストです。といってもトシのせいで、もうそんなに量は食べないから、せめて食べるときぐらいは贅沢に、と旨い肉を選んでいます。これからも、オージービーフアメリカ産の輸入牛などを食べる気にはならないだろうな。(写真は石垣牛専門店)
【豚】は、ウチナー(沖縄)料理に欠かせない。昔から沖縄は豚が名産のようですね。しかしこちらの味付けでは、どうもヤツガレには甘辛すぎるのだ。公設市場では豚の「顔」や「足」まで売っていて、さすがに実物を見ちゃうと食欲は失せる。牛はいいけれど豚の売り場だけは避けていた。どこかで旨い豚を食わせる所はないかなとブラついていた時、市場通りの裏に、豚料理が旨い本格のビストロを見つけて、気にいったので通っています。築地場外市場にあるような横丁で、その名も『 petite rue 』です。この店で特に力を入れているのが沖縄産豚の「パテ」で、いつもまずコレだけは真っ先にいただく。夏休みのパリですっかり「パテ・ド・カンパーニュ」にハマっていたから、まさか沖縄に、これほど旨い豚のパテをつくる人がいたのかと感激してしまったわけですよ。特に力を入れているパテは《 沖縄産豚肩ロースと のど肉の 田舎風パテ 》。軽い赤ワインがぴったりです。沖縄の場外市場というのを忘れ、ここはパリのマルシェかと舌が錯覚におちいるな。本場フランス・シャンパーニュで修行を積まれた、若き大阪出身のシェフと奥さん。二人だけの小さいお店なので、以前から予約無しでは入れなかったけれど、最近どこかの雑誌で紹介された(余計なことするよね)とかで、年内はもういっぱいです。